ある日突然、大学院卒の気象予報士アイドルに魅せられて、担降りを決意した話
私は、生涯ずっと伊野尾くんを好きでいると思ったし、伊野尾担として過ごした時間はどれも大切な宝物で、その間たくさんの出来事があったけど、結局どんな彼でも好きだったから、まさか担降りを決意するような日が来るなんて、思ってもみなかった。
ある ジャニーズjr.に出会うまでは。
出会いは昨年の11月、ベストアーティスト。
中丸雄一くん(KAT-TUNはこの時充電期間中)のバックで踊っていた、ジャニーズjr.がいた。
そのパフォーマンス自体に推しが出ていなかったから、普段の私なら興味を示すことなくスルーしていただろう。でも私は、ふと作業をする手を止め、テレビの前で、その華麗なアクロバットを目にして、いつの間にかくぎ付けになっていた。
そして、その一か月後、地上波の某クイズ番組で、頭脳派の芸能人たちとともに、数々の難問クイズを正解するジャニーズjr.を見かけた。
その人物こそが、のちに私のジャニヲタ人生に大きな影響を与えることになる。
彼の名は、阿部亮平(ジャニーズjr./ Snow Man)。
顔がいい、礼儀よし、謙虚、高学歴、笑顔からにじみ出る人柄の良さ、おまけに高身長、もひとつおまけにすっごい顔がいい(2回目)。3時間の放送の中で、終盤には、もうほかの人が見えなくなるくらい、彼に魅了されていた。
一目惚れって、本当に起こり得るのか疑っていたけど、案外起こるものですね。(しみじみ)
それでも、今までずっと応援してきた伊野尾くんから降りる勇気がなかなか出ず、約半年押し殺してきたこの気持ちが、ある事をきっかけに、ついに決断へと踏み切ることになる。
ラスト・ホールド!だった。
ちょうど私がSnow Manへの興味がわいていた頃と、映画の番宣のタイミングが合致していたのもあり、より一層期待の気持ちが高まっていた。
私は、公開3日目に、1人で映画館へ。
席は満席で、周りにはジャニヲタと思われる女性や、家族連れなど、たくさんの人がいて、映画の公開を楽しみに待ちわびてか、見渡す限り客席はみんな笑顔だった。
2時間弱の映画は、本当にあっという間で、体感5分くらいだったけれど、1シーン1シーンがどれも記憶に鮮明に刻み込まれていほど繊細で、仲間の大切さやボルダリングの楽しさなどの見どころがぎゅっと凝縮された、非常に濃い時間だった。私は久しぶりに「また見たい!」 と思えた映画に出会えた。
1回目を見終わったあとの、「また見たい!」という感情。初めは一過性のものだと思っていたけれど、「あのシーンがもう一度見たい」「あの台詞はどういう意味だったんだろう」と、考えれば考えるほどまた見たい!という気持ちが強くなり、居てもたってもいられず、結局その一週間後におかわりホールド(2回目)。(そのおかわり1回分に留まらず、結局5回見に行きました)(聞いてない)
私が特に印象に残ってるのは、阿部くん演じる中道学の決勝戦のクライミングシーン。
潔癖症で、ボルダリングを始めた頃はチョークの粉を手につけるのを頑なに嫌がっていた中道が、紆余曲折を経て、決勝戦では誰よりも粉を手につけてクライミングしているのを見て、佐久間くん演じる桑本が「結局アイツが1番チョークまみれ。」って、あの優しい笑顔で、眼差しで、声でつぶやくところがもう反則。ずるい。惚れるしかない。
もうひとつ、私の担降りへの引き金になったもの、それは ジャニーズJr.チャンネル 。
3月末に開設されたジャニーズJr.5組からなるチャンネルであり、1週間に1回、グループごとに動画がアップされる。
SnowManは水曜日更新。私は水曜の午後8時を楽しみに生活するようになった。この気持ちに気付き始めた頃、私は担降りを一気に意識し始める。
そして不思議なことに、SnowManのYouTubeの更新を心待ちにしているのは私だけじゃなかったみたいだ。なんと家族全員SnowManの魅力を知ってしまったもんだから、もう応援しないという選択肢はない。これも必然だったのかなぁ。
決断に踏み切ろうと思ったのは、横アリ単独公演前の、阿部くんの一言。
「先にデビューした同期に、俺もここでできるようになったぞ、っていう姿を見せたい」
この言葉に心を動かされた。
デビューという大きな夢をめがけて、みんな必死に頑張っているんだって。
私たちファンが見ていない裏で、想像もできないくらいたくさん悩んで、努力して、「応援してくれるみんながいてこその僕ら」って、ファンとちゃんと向き合ってくれて。
最近またjr.としてともに活動してきた仲間がデビューしたところでもあるけれど、仲間のデビューをともに喜んで、おめでたく思う気持ちの裏で、そのたびにくやしさや葛藤もあったと思うけど、「デビューは諦めたことない」って、彼らが前を向き続ける限り、私も応援したいって、強く思うようになった。
jr.はデビュー組に比べて露出は少ないし、彼らと会える現場も限られてる。だからこそ、数少ない冠番組やテレビやラジオに出演できる1回1回がいかに大切なんだとか、デビュー組を応援してるとついわすれがちな「仕事を頂けるありがたさ」を改めて感じることができた。根本的な感謝の気持ちを思い出させてくれたのは、阿部くんはじめ、SnowManのみんなと出会えたからだ。
そして私は、6月22日、伊野尾君の28歳の誕生日に降りることを決めた。
J.J.Expressのセンターで頑張ってたこと、デビューしたけれどなかなか光を浴びなかったこと、CDジャケットの立ち位置は大体後ろだったこと、大学とアイドルの両立に苦しんだこと、ようやく日の目を浴びて「伊野尾革命」が巻き起こったこと、初主演映画を飾れたこと。全部見てきたよ。そして、次のシングルではデビューして11年目で初めてのセンターだね。数年前は伊野尾担は周りにほとんどいなかったし、「誰それ?」って言われることも正直多くなかった。それでも私は「伊野尾くんはこんないいところがあって、こんなに素敵な人なんだよ!」って、言い続けた。どんな伊野尾くんでも、大好きだった。
最近はもう周りにたくさんの伊野尾担がいて、コンサートでも彼のファンをたくさん見かけるようになった。ようやく彼の魅力が世にも伝わったんだって。
もう彼を愛する人はたくさんいる。きれいごとにきこえるかもしれないけど、もう伊野尾君は私がいなくても、十分魅力は伝わると思うし、伊野尾くんのこれからをちゃんと見守ってくれるファンがたくさんいる。
私は、大きな夢に向かってがむしゃらに走り続ける6人のjr.を、いつか季節外れの雪を降らせる日を待ち望んで、彼らをこれから応援していきたい。
改めて伊野尾くん、今までたくさんの笑顔や愛をありがとう。
どれもかけがえのない思い出ばっかりで、素敵な時間だった。
絶対に忘れない。もっとビックになってたくさんの人に夢や希望を与えられるアイドルになってね!
そして、阿部くん。SnowManのみんな。いつか東京ドームでライブする日を、この6人で花を咲かせる日が来るのを夢見て、ファンとしてできることは限られてるけど、彼らが夢を追いかける限り、私も全力で応援します。これからよろしくね!